◆東急コミュニティーの実力
東急不動産ホールディングスの傘下であり、他のデベロッパー系管理会社と比較しても業績が安定しています。また、法令遵守には非常に真面目に取り組んでおり、真面目な会社である点も強みだと思います。業界内でも複合管理や公共事業の評判が高く、顧客、取引先からは厚い信頼を得ています。東急グループ外からも多くの仕事を受注しており、建物管理だけでなく関連するサービスの提供なども行っています。◆東急ブランドの強み
40年余り建物管理に携わったノウハウと確立した東急グループのブランドイメージを活かせることも強みです。また、東急東横線、東急大井町線、東急田園都市線、東急世田谷線など東急沿線には「東急」の名前があるだけに、非常に大きなブランディング効果があります(但し、東急コミュニティー自体の知名度はなし)。新規物件の入札時も東急ブランドは効いているように思います。◆東急コミュニティーの将来
少なくともビル事業に関しては、見通しは明るいです。PMBM協業についても、人材やノウハウの水平展開が進んでおり、社外に向けて「自社の売り」として恥じないレベルになっています。また、PFI事業や指定管理者物件の積極受注など、新たな分野への挑戦も行っています。業界全体の見通しとしては、東京オリンピック・パラリンピックに向け多数の施設が新たに増え続けていることから、管理会社もそれに応じてストック増となる見込みですが、オリンピック終了後は、既存施設を業界内で奪い合う事になるでしょう。長期的に見た場合、日本国内の人口減の中、業界自体は縮小する可能性が高いと思います。
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