東急コミュニティーの企業文化

トップダウンの企業文化

企業文化としては、法令を順守し、社員は上から指示された事をやっていれば良いという風習が根強くあります。業界自体が保守的で、親会社の意向、本社の指示が全てであり、完全なるトップダウンを敷かれています。自ら主体的に行動や提案をして何かを成し遂げられるような環境はありません。ガツガツしないおっとりとした人が多く、自分から会社や組織を変えようとする革新力を嫌い、新たなことを拒む保守的なサラリーマンが非常に多いです。女性社員に対して大きな仕事を振ることはないので、安定志向の女性にとっては働きやすい職場といえるかも知れません。

社内組織

お客様のエリアごとに事業部が分かれており、その中でさらに物件規模に応じて数棟の物件(ビル・マンション)担当制が敷かれ、1チーム10名程(庶務含む)の組織が編成されます。事業部内に統括部署があり、各チームは統括部著から収支予算を持たされ目標設定を行います。チーム内には20代~50代と幅広い年代層がいることがほとんど。軸となる課長クラスは30代中盤からで、優秀な社員が必ずしもなれるわけではなく、部長との関係やタイミングが重要なように思われます。ただし、昇格指定の資格取得さえ進めておけば、年功序列的に課長クラスまでは誰でも上がっていくことができます。逆に資格がないと昇格はできないので注意が必要です(むしろ減棒対象者となる)。親会社から出向してきた後に東急コミュニティー転籍となり、そのまま部長クラス以上で残る人が多数いるため、プロパー・中途入社社員は昇格をしたとしても部長格まで上がるのは、余程社内の評価がよい社員でないと難しいのが現状です。

マンション管理とビル管理

事業の核となるのがマンション管理とビル管理で、それに付帯する工事やリフォームなどのサービスを社業としていますが、ストックビジネスゆえに社員の危機感は少なく、業務のスピードも速いとは言えません。組織はマンション部とビル部のふたつの事業部に大きく分かれており、基本的に事業部を跨ぐ人事異動はありません。マンション管理担当は土日出社が多いこともあり離職者が多いため、キャリア採用を一年中積極的に行っています。一方で、ビル管理担当は基本定時で帰れる職場が多いため、採用の段階で、忍耐力のありそうな人材はマンション管理、事務的な作業ができそうな人はビル管理、といった配属がされているようです。

縦割り組織

建築業や建設業、公共施設管理運営なども行なっているため、マンション管理会社としての組織体制は幅広いですが、各部門間の効果的な連携はあまりなく、仕事を振る、振られるの関係に過ぎません。ゆえに、何か問題が発生すればどの部門の責任なのか、なすりつけ合いが頻繁に発生します。一度出された本社指示が徹底されずに有耶無耶になったり、支店間の交流で情報の共有がまったく無いなど、閉鎖的な部分が多々見られます。会社のトップはこうした風土の改革を実施しようとしており、風通しのよい会社を目標としていますが、現場と経営層での乖離は大きいです。

東急不動産グループの文化

東急グループであるため、非常にブランド力は高い上に、ストック産業であることから危機意識や数字に意識が低い企業です。ゆったりとした雰囲気があり、よく言えば牧歌的。また組織が縦割りのため、かなりお役所仕事的な面が多々有ります。親会社である東急不動産の意思決定に経営はかなり左右され、現場においても東急不動産の指示が最優先課題となってしまう傾向があります。東急不動産関係の管理物件は全体の数パーセントにしか満たないにも拘らず、事業部長、執行役員クラスの上層部が東急不動産からの出向者で占められており、特に社長は必ず東急不動産の社員が着任するため一般社員のモチベーションは低いです。また、就職偏差値も親会社と比べるとかなり低くなっています。プロパーでも時折役員になる社員もいますが、極稀であり、やがて関連会社へはじき出されてしまいます。

間接部門とフロント部門

社員同士の仲は良いので社内の雰囲気は良く、総務・人事・経理系の間接部門の仕事に就ければ淡々と浮き沈みなく無難に働いていけると思います。一方でフロント部門と呼ばれる管理組合担当者は激務であり、休みがほとんど取れない為、特に家庭を持たない独身若手社員は離職率が高く、殺伐とした雰囲気があります。また、社員の勤務時間や休日がバラバラの為、旅行や飲み会などの社内行事はほぼゼロ。全社的に成果主義の雰囲気は全く見られず、「何もしない(波風を立てずに無難に淡々とこなしていく)ことが、東急コミュニティーで昇進する一番の近道である」という風潮すらあります。

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